いずみおおつ駅前耳鼻咽喉科(2026年5月開院予定)

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(土曜は 12:30まで受付)

みみ

耳の構造

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会ホームページ

耳は、耳の穴から鼓膜までの「外耳」と、鼓膜から奥の「中耳」と、そのさらに奥の「内耳」の3つに分かれています。
音は外耳→中耳→内耳と伝わっていきます。

症状

耳が痛い

耳が痛い場合、耳の病気が原因である場合と、耳以外の病気が原因である場合があります。
耳の病気としては、外耳道炎、悪性外耳道炎、外耳道真菌症、先天性耳瘻孔感染、急性中耳炎・乳様突起炎、慢性中耳炎の急性増悪、耳帯状疱疹、外耳道癌・中耳癌、外傷などがあげられます。
耳以外の病気としては放散痛や神経痛、心因性などがあげられます。
放散痛とは痛みが生じている原因臓器とは異なる場所で痛みを感じる現象です。耳痛をおこす放散痛の代表例は急性扁桃炎です。
診察では耳の内の観察はもちろん、口の中やのどの観察もおこなっていきます。

耳だれ(汁がでる)

耳だれを起こす病気は、鼓膜より手前の外耳道疾患によるものと、鼓膜より奥側の中耳疾患によるものに大別されます
外耳道疾患としては、外耳道湿疹、びまん性外耳道炎、悪性外耳道炎(頭蓋底骨髄炎)、外耳道真菌症、外耳道真珠腫、外耳道癌などがあげられます。
中耳疾患としては、急性中耳炎、慢性穿孔性中耳炎、真珠腫性中耳炎、中耳結核、好酸球性中耳炎、ANCA関連血管炎性中耳炎、耳性髄液漏、聴器癌などがあれられます。
診察では、耳の中を観察し、耳だれの細菌培養検査と薬剤感受性検査をおこないます。

難聴(聞こえが悪い)

難聴には感音難聴と伝音難聴があります。
感音難聴は内耳や神経に異常があり、音を感じる力が弱くなってしまうことで生じる難聴です。
伝音難聴は音を感じる力はあるものの、外耳や中耳の疾患のため、音がうまく内耳に伝わっていないことで生じる難聴です。
その両方が合わさった混合性難聴もあります。
難聴を起こす疾患は多岐にわたります。
診察では、聴力検査での聴力の評価や、耳の中の観察をおこなっていきます。

耳鳴り

耳鳴りは聞こえの神経の異常興奮が原因であるとされています。
多くが難聴に合併するとされており、聴力検査が必要になります。
まれに聴神経腫瘍などの腫瘍性病変が原因となっていることもあり、MRIなどの画像検査を検討することもあります。

耳が詰まった感じがする

「気圧の変化を受けたときの感じ」や「水が入ったような感じ」など様々な症状があります。
外耳に原因がある場合、中耳に原因がある場合、内耳の原因がある場合があります。
外耳疾患としては、耳垢栓塞、外耳道異物など。
中耳疾患としては、耳管狭窄症、耳管開放症、耳管閉鎖障害、滲出性中耳炎など。
内耳疾患としては、急性低音障害型感音難聴、メニエール病、突発性難聴など。
まれに顎関節症が原因のときもあります。
診察では耳の中の観察や聴力検査を行っていきます。

めまい

めまいにも色々あり、「周囲の景色がぐるぐる回っている」ように感じる回転性めまいや、「ゆらゆら、ふわふわした」感じがする浮動性まめいなどがあります。
原因としては耳の病気が一番多いですが、脳梗塞など脳の病気であることもあり注意が必要です。
耳の病気としては、良性発作性頭位めまい症、メニエール病、突発性難聴、前庭神経炎などが挙げられます。
脳の病気としては脳梗塞や脳出血などが挙げれれます。
めまいの診断には、そのめまいがどのようなめまいなのかが非常に重要で、いつ、何をしている時に、どういう体勢で、どのようなめまいが、どれくらい続いたかなどを教えていただきます。
検査としては眼振検査といって、目の動きをみる検査を行います。

耳の主な病気

急性中耳炎

急性中耳炎は、中耳(鼓膜の奥の空間)に細菌が入り込み、炎症を起こした状態です。
耳の穴から細菌が入り込むと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、ほとんどの場合、鼻の奥の細菌が耳管(鼻の奥と中耳をつなぐ管)を経由して中耳へ侵入します。風邪にかかった時、また風邪にかかって少し経ってから発症することが多いです。
主な症状は耳の痛みです。
治療は重症度によって異なりますが、抗生剤を服用してもらうことが多いです。

正常鼓膜

急性中耳炎の鼓膜

急性外耳道炎

急性外耳道炎は、外耳道に感染や炎症が起きた状態です。
耳掃除などの刺激がきっかけになっていることが多いです。
主な症状は耳の痛みや痒みです。
治療は抗生剤の点耳薬と、炎症を抑えるステロイドの点耳薬を併せて使ってもらうことが多いです。

突発性難聴

突然耳が聞こえなくなる病気です。
原因ははっきり分かっていませんが、ウイルス感染や血流障害が関わっているのではないかと言われています。
耳鳴りや耳がつまった感じ、めまいなどの症状がでることもあります。
治療は炎症を抑えるステロイドを使うことが多いです。